現代アートと茶湯、両方の視点から、日本の現代を表現している茶道具に賞を贈る、「現代茶湯アワード」の一次審査作品の展示を行います。
現代の茶道具を考察することを目的に2012年から4年に渡り開催されている現代茶道具の公募展「現代茶湯アワード」。
日本の中世より長い歴史を持つ「茶湯(ちゃのゆ)」は、「見立て」や、道具の関連性でコンセプトを提示する方法など、現代美術につながる美の評価軸を持っていました。また、茶道具の流通面から考えても、茶道具の来歴などで価値が決まる仕組みや、茶道具が国を動かす価値を持つようになるなど、巨大なマーケット機能も合わせ持つものでした。
本アワードでは、茶道を日本の芸術文脈として捉え直し、同時に西洋のコンセプチュアル・アートと対比して考えることにより、「日本文脈の現代アート」を探るきっかけとすることを目的に、現代アートと茶湯、両方の視点から、日本の現代を表現している茶道具の公募をいたしました。
渋谷ヒカリエでは、現代茶湯アワードの一次審査を通過した作品を展示するとともに、会場での二次審査、授賞作品発表を行います。