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「ファンクション・ディスファンクション」展アルマ・アレン、アニ・カステン、アダム・シルヴァーマン

“Function Dysfunction” Alma Allen, Ani Kasten, Adam Silverman

会 期 2012年11月14日(水) - 2012年11月26日(月)
時 間 11:00 - 20:00
場 所 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
料 金 入場無料 Admission Free

 

この3人のアーティストは、機能的な作品と彫刻の中間の要素を大切にしていること、自然に関わる作品を制作していることで共通しています。カリフォルニアの砂漠の中で制作するアレンの作品は、木、石、鉱石などを素材とし、大地の匂い、暖かさ、生き物のようなエネルギーを持っています。イギリス、ネパールなどに滞在した経験をもつカステンの作品は、モダンでミニマリステックな感性と自然や土着の感覚を併せもっています。シルヴァーマンは「X-Large」「X-Girl」の創設メンバーで知られ、作品は溶岩のようなテクスチュア、有機的フォルム、コバルトブルーなどの色は、抽象化された自然を感じさせます。彼らの作品の豊かな世界が出会うグループ展を是非ご高覧下さい。

 
 
 
All three artists work at the line between function and sculpture, and address nature in their own ways. For Alma Allen, who works in the desert of California, nature is the core of his artistic practice. He collects raw materials such as wood and stone to create organic forms which possess the warmth and energy of living things. With the experience of living in England and Nepal. Ani Kasten's work embraces a modern and minimalist aesthetic, while also having the appearance of natural and ancient objects arising from the earth. Adam Silverman worked as the co-founder of X-Large and X-Girl. The unique lava-like textures, organic forms, and unforgettable colors such as cobalt blue of Silverman’s work refer to nature in an abstract way, often giving the viewer the impression that they came from underground, from beneath the ocean, or from outer space.




*本展は、2012年6月8日~7月14日にTKGエディションズ京都/TKGセラミックスで開催された展示の巡回展です。
京都での展示の詳細、作品画像は以下のリンクをご覧下さい。
 
 

*This exhibition has travelled from Tomio Koyama Gallery Kyoto / TKG Editions Kyoto which was held from June 8 until July 14, 2012. Please refer to the following link for details on the exhibition and the works.

http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions_en/function-dysfunction-tkgek-tkgc-2012_en/

 
 
 
 
 
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【プロフィール】
 

◉アルマ・アレン

アルマ・アレンは1970年、ユタ州生まれ。カリフォルニアのヴェニスで作品を取り扱うショップ「Pearce」をパートナーのナンシー・ピアースと主宰した後、現在は同州のジョシュア・ツリーを拠点に活動しています。
国立公園で知られるジョシュア・ツリーの砂漠のなかで制作するアレンにとって、自然は制作の中心となるものです。集めた木、石、鉱石などを素材として、まるで自然の姿であるかのような、有機的なフォルムをもつ作品を制作しています。素材の声を聞き、感覚や本能を大事にしながらつくるという彼の木のテーブル、スツール、ボウル、石の彫刻などの数々の作品はどれも、違った個性や大地の匂い、暖かさ、生き物のようなエネルギーがあり、多くのコレクターに愛されています。ニューヨークやカリフォルニアなどで展覧会を開催、日本では昨年アダム・シルヴァーマンとの二人展を東京のPlaymountainと大阪のdieciで開催しました。作品は「Architectural Digest」や「Wallpaper」など、多くの雑誌等に取り上げられています。
 

*ウェブサイト:
HOME TO SCULPTOR ALMA ALLEN [ http://www.allenpearce.com/ ]

 

 

◉アニ・カステン 

アニ・カステンはミシガン大学卒業後、イギリスのシュロップシャーで陶芸家ルパート・スピラに師事しました。ミニマリステッィクなフォルム、シンプルな美に影響を受け、バーナード・リーチらにつながる系譜を受け継ぎます。その後ネパールのカトマンズへ渡り5年間滞在。伝統的な技術や素材に触れ、よりプリミティブな作品を制作したほか、助成金を得て、カトマンズ郊外の村Thimiに陶芸の工房を設立しました。帰国後はオークランドや、メリーランドのマウントレーニアのアーティスト・イン・レジデンス「Red Dirt Studio」で制作し、現在は同州のブレントウッドで工房を構えています。
カステンは様々な伝統技術や素材に出会い、文化を吸収しながら独自のスタイルを築いてきました。グループで制作されることが多く、雨風にさらされたような風合いをもつ彼女の作品は、生と死のサイクルを示唆するとともに、自然(植物や岩など)と人工(建築など)、またモダンでミニマリステックな感性と自然や土着の感覚を併せもっています。
 

*ウェブサイト:
Ani Kasten ceramics [ http://www.anikasten.com/ ]

 

 

◉アダム・シルヴァーマン


アダム・シルヴァーマンは1963年、ニューヨーク生まれ。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで美術と建築を学び、以後ロサンゼルスを拠点に活動しています。ファッションブランド「X-Large」「X-Girl」の創設メンバーとしても知られます。
2003年に陶芸の工房Atwater Potteryを立ち上げ、2008年よりロサンゼルスのHeath Ceramicsのスタジオ・ディレクターとして活動。溶岩のような独特のテクスチュア、有機的で感覚的なフォルム、コバルトブルーなどの印象的な色などは、それらが地中や海、あるいは別の惑星のものであるような、抽象化された自然を感じさせます。アメリカ各地や日本などで展覧会を多数開催、大型のインスタレーションなども手がけます。現在ルイス・カーン建築にレンゾ・ピアノの新館が建設中、近隣に安藤忠雄建築がある、テキサスのKimbell Art Museumの建設現場から採取した土などの素材を使って作品を制作するという、「Reverse Archaeology」プロジェクトを進行中。常に新しい表現の可能性を追究しています。
 

*ウェブサイト:
ATWATER POTTERY [ http://www.atwaterpottery.com/ ]

 

EVENT

【関連情報 Related information】


Adam Silverman
"Reverse Archaeology, The Kimbell Pots"

10/5(Fri.)ー 12/30(Sun.), 2012
Kimbell Art Museum, Ft. Worth, Texas, USA

 

アダム・シルヴァーマンがテキサス、フォートワースのKimbell Art Museumにて、サイト・スペシフィックのインスタレーションを展示しています。同美術館の40周年記念の展覧会、"The Kimbell at 40 an evolving masterpiece"の関連展示として、10月5日から1230日まで開催されます。Reverse Archaeology」と題されたこのプロジェクトは、ルイス・カーン建築とレンゾ・ピアノ建築の新館のある同美術館の敷地から集められた素材(数種類の土、粘土、湧き水など)だけを使用し、作品を制作するというもの。プロジェクト開始から2年、そのプロセスはシルヴァーマンによるブログ(http://kimbellproject.wordpress.com)で記録されています。

 


Adam Silverman is currently showing a site-specific installation at Kimbell Art Museum in Ft. Worth, Texas until December 30th, in conjunction with "The Kimbell at 40 an evolving masterpiece", an exhibition that celebrates the 40th anniversary of the opening of the museum. In this project "Reverser Archaeology", Silverman has created pots entirely with materials gathered from the Kimbell museum site, which has the Louis Kahn and the new Renzo Piano buildings. The process of the profect for two years is described in his blog.

 

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