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04/d47 MUSEUM

京都 南條工房の佐波理おりんおりんのもののまわり

会 期 2025年8月 1日(金) - 2025年9月17日(水)
時 間 12:00~20:00
場 所 d47 MUSEUM(渋谷ヒカリエ8F/03-6427-2301)
事前申込 不要

私を、誰かを、大切に思う。佐波理の音色。

おりんは、澄んだ美しい音を出す金属製の道具。おりんを鳴らすことは、空間を清める、邪気を払うなどの意味を持ち、その音は故人や先祖への供養の気持ちを伝え、極楽浄土まで届くといわれています。近年では、ライフスタイルの変化により、日々の生活のスイッチや心を穏やかに整えたいときなど、様々な場面で使われることが増え、その美しい音色とデザインを、暮らしの中に取り入れて楽しむ人が増えています。そんな、おりんを約200年余り、京都府宇治市でつくり続ける南條工房は、「自分たちにできる、最大限いい音をつくる」という思いで、音色にこだわった、銅と錫の合金「佐波理」製のおりんや祇園祭や各地の囃子鐘・鳴物神仏具を専門に製造を行う国内でも数少ない工房。「もっと身近に佐波理おりんの音色を楽しんでほしい」との思いから、鈴型の小さなおりん「LinNe」が誕生し、音に触れる機会やきっかけを広げ続けています。本企画展を通して、日常の中で自由におりんを取り入れ、おりんの音色の魅力や可能性をお伝えする機会になれば幸いです。

 

「LinNe」セミオーダー受付

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会期中は、お好きな音色のLinNeと、お好きな紐色・結び方を組み合わせて作ることができるセミオーダーを承ります。

●カラー:5色(赤・黒・黄色・ピンク・紅白)

●結び方:2種類(二重叶結び・菊結び)

※LinNe Chibi (S)は、相生結びのみ

 

 

南條工房の音色を楽しめるをおりんをご紹介します。是非、店頭で音の違いを聴き比べてください。

 

勘三郎りん

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伝統的な焼型鋳造方を用いた佐波理(銅と錫の合金)製のおりん。南條工房六代目 勘三郎氏によって生み出された独自配合率により、唯一無二の澄んだ音色と心地よい余韻が特徴。

 

LinNe Chibi

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直径3センチ弱の「佐波理」製の小さなおりんです。組紐の結び目をつまんでベルのように振ることもできます。

 

LinNe Chibi (S)

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直径約2センチ弱の「佐波理」製の小さなおりん。紐を長めにとっているので、つるしたり、結び付けたりもしやすい形です。

 

LinNe Ren

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空気の流れとともに、自然と音がうまれる風鈴型のおりん。ドアの付近、空調やファンの近く、ベランダや軒先など、さまざまな場所でご利用いただけます。

※風受けは、円形と長方形からひとつをお選びいただけます

 

LinNe Myo

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現代の生活様式のインテリアにもよく馴染む、置き型のおりん。形は3種類からお選びいただけます。従来のおりんを鳴らすように、付属の木製のリン棒でおりんを叩いて音色を鳴らします。

 

 

南條工房

創業200年余りの歴史に培われた伝統の技術と知恵をもとに、おりん、祇園祭や各地の囃子鉦(はやしがね)、鳴物神仏具を専門に製造している国内でも少ない工房。全ての製品に佐波理を使用しており、型作りから完成まで手作りで製造している。2023年には、ショップと工房が併設された、音色を感じてもらうための拠点、「LinNe STUDIO」をOPEN。代表の南條勘三郎(南條浩二)は、2008年に京都府伝統産業優秀技術者「京の名工」として知事表彰を受け、7代目になる南條和哉は、2011年に京仏具の「京もの認定工芸士」に認定されている。→ 南條工房

 

 


 

SHIBUYA WANDERING CRAFT 2025 関連企画

南條工房のおりんの音色に触れる会

2025年8月31日(日)11:00~12:00(10:45開場)

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南條工房の南條和哉さんと、南條工房のおりんを愛用しているタブラ奏者のU-Zhaanさんをお招きし、おりんの音を暮らしに取り入れる工夫や、取り入れることにより生まれる暮らしの豊かさについて語らうトークショーを開催します。皆さんと一緒におりんの音を楽しむ時間も!佐波理おりんの音色に耳を傾けてみてください。

→ 詳細、お申し込みはこちらから