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04/d47 MUSEUM

次に繋がるきっかけを作る「ワイナリーがあつまる日」「47winetourism -47都道府県の自然・人間・文化を味わう旅」開催レポート

4月9日に開催した、特別なイベント「ワイナリーがあつまる日」の開催レポートをお伝えします。

こんにちは、d47 MUSEUMインターンの小林華子です。

d47 MUSEUMでは、「47winetourism -47都道府県の自然・人間・文化を味わう旅-(以下、ワインツーリズム展)」を5月8日まで開催しました。

各都道府県のワインを、ワインづくりの観点から産業・暮らし・環境・仲間・地域をキーワードに選定し、各県の代表を1組ずつ展示していました。展示では、様々な背景や歴史も一緒に知ることができ、それを知ってからそのワインを飲むと地域や文化への理解が深まります。

 

今回は、4月9日に開催した、特別なイベント「ワイナリーがあつまる日」の開催レポートをお伝えします。

出展ワイナリーの中から、7組がd47 MUSEUMに集まり試飲会イベントを行いました。ワインを飲みながら、ワイナリーの方や他の参加者と会話する‥‥。とても有意義な1日でした。このレポートではそのイベントの紹介を兼ねて、ワイナリーの皆さんから聞いたおすすめワインや、私自身が参加して感じたことをお伝えしたいと思います。

 

では、ここからワイナリーと共におすすめワインを紹介していきます。

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最初は茨城県の「le bois d'azur」です。フランス語で「青い木」という意味があります。お名前が"青木"さんのため、このお名前にしたそうです。そんな「le bois d'azur」のおすすめワインは「mon petit rouge」という赤ワインです。青木さんのご両親が巨峰を20年ほど作られており、そのぶどうで自分がワインを作ろう!と思い始められたそうです。青木さんは、このワインを始まりのワインと仰っていました。自分の原点にもなる赤ワイン、とっても素敵ですね。

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続いては山梨県の「機山洋酒工業」です。おすすめは「キザンワイン」という白ワイン。飲みやすいので、最初におすすめしやすいそうです。私がインタビューしている横で、ちょうど試飲されていた方も飲みやすいとお話されていました。

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そしてお次は神奈川県の「横濱ワイナリー」。

私は神奈川県在住なので、横浜にワイナリーがあるんだ!と驚きました。選んでいただいたのは、「まほろば Delaware Orange」というオレンジワインでした。実は、意図して作ったものではなく、台風で停電したことで、白ワインを作る作業が止まってしまい、偶然オレンジ色のワインができたそうです。甘く渋みがあるのが特徴で、とても評判が良いそうです。これは奇跡のワインと仰っていました。

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どんどん行きます!

続いて栃木県の「ココ・ファーム・ワイナリー」。日本ワインにとって大きな存在で歴史あるワイナリーです。そして、ココファームさんが紹介してくださったのは 「NOVO ドゥミセック2017」でした。写真には映っていませんが、なんと499本しか生産していないとても貴重なワインでした。

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一気に東北の方へ行きましょう。

岩手県の「神田葡萄園」です。おすすめワインは白ワインの「ユナイト」。何故かというと、リースリングオンのぶどうを100%使っているワインだから。実は、このリースリングオンというぶどうの品種を育てているのは、岩手県だけなんです。岩手のワイナリーでしか飲めない特別なワインですね。ミネラル感と酸味が豊かなのがぶどうの特徴です。なんとワイナリーから広田湾が見えるという素敵な場所‥‥。牡蠣がよく取れるらしく、牡蠣とのペアリングもおすすめだそうです。

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またまた一気に飛んで福岡県の「Studio gogo winery」です。

私が、「おすすめワインは何ですか?」と聞いたところ、全部!と清々しく答えて下さいました。どうしようかなと思っていたところで、ビール瓶のワインから順番に飲んでもらうのが、おすすめだよと教えてくださいました。(「 Rocksteady」→「Bootleg 2021」→「名なしのベリオ」)そうすることで薄口から飲むことができるそうです。飲み口が軽く感じて、美味しい順番だそうです。

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続いて東京都の「東京ワイナリー」。

神奈川県でさえ驚きなのに東京にもあるんだ!あんなに都会でどこでぶどうを育てられるの?と思いました。そんな、「東京ワイナリー」さんのおすすめは「ねりまブラン」という白ワイン。なんと、11種類のぶどうをブレンドしており、全て東京で栽培したぶどうを使っています。一度に収穫し、一気に仕込むので色んな味が混ざっているそうです。それでも、とても綺麗にまとまっていて、飲みやすいワインでした。

 

どのワイナリーも、個性あふれるワインを紹介してくださり、取材していて私自身とても勉強になりました。そして、それぞれのワインが欲しくなりました。

皆さんに聞くと、「全部おすすめ!」と自信をもってお話ししてくださり、ワイナリーの方はどのワインも誇りを持って作っているのだと思います。

みなさん、おすすめワインは全てですよ!

 

また今回は、d47にとっても久しぶりの対面形式のイベントになりました。そこで、参加してみての感想を、ワイナリーと参加者の方々にもお聞きしました。

まずワイナリーで共通してあったのは、どの方も対面のイベントは久しぶりであること。そして、お客さんの声が直接聞けることの大切さです。

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例えば、福岡県の「Studio gogo winery」の轟木さんは、「お客さんに直接言われないと、自分たちのワインは何が良くて、何が悪いか、気が付かない。」と話していました。自分たちが、このワインはここが良くない部分だと感じていても、お客さんからは、美味しく好きだと言われることがあるそうです。その逆もあるとのこと。そして、それは直接聞かないと分からないことだと仰っていました。

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また、岩手県の「神田葡萄園」の熊谷さんも熱い思いを語ってくださいました。

約2年間、コロナの影響でお客さんと会うことができず、今まで対面で行っていた勉強会などはオンラインに移行しました。やはり、対面でのワインイベントは必要だと。直接会うからこそ人の反応や表情が分かるそうです。いい声もそうではないことも直接聞いた方が良いとお話しされていました。品質を上げるために必要で、どこを改善すべきか分かるからです。対面でないと聞けないことです。

 

では、参加者の方はどう感じたのでしょうか。

20代女性の方は、こういう対面イベントがあることで、そのぶどうの品種を選んだ理由などワインの背景が分かると話していました。

また30代男性の方は、ワイナリーさんとワインの話から気付いたら全然違う話をしていたそう。そしてその話で盛り上がったと、嬉しそうに話していました。

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やはり直接コミュニケーションが図れる良さがありますね!

ワイナリーの方も、参加者の方も感じていました。また作り手と参加者の垣根を越えて雑談できる環境も作れるのが、対面イベントの良さかもしれません。

 

私がこのイベントに参加して感じたことは、ワイン試飲会からコミュニティの形成にも繋がることです。そして何より人と交流することが楽しく、楽しさの度合いが全然違うと感じました。人と好きなものを共有することは、とても楽しいことなんだと改めて気付かされました。実は私自身あまり趣味を人と共有しないのですが、これからは少し勇気を出してイベントに行ってみようと思いました。ネットで繋がるのももちろん楽しいですが、対面の良さがあることを実感しました。

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このワインツーリズム展は、ワインを見て買って飲んで、終わりではありません。

その次には、実際にワイナリーに行ったり、ワインツーリズムに参加してみて欲しいです。この展示には見るだけではなく、次の行動に繋がるきっかけを作りたいという願いがあります。

例えば、イベントで出会った人同士でのコミュニティができ、交流が続くことや、その日の楽しかったことを思い出して、明日から頑張ろうと思えること。そして人ともその幸せを共有して、同時に自分もまた思い出して楽しくなる。そんな幸せの循環のきっかけを提供できるようなイベントになれば良いと感じました。

もちろんこの状況が落ち着き、安心して参加できるようになってからですね。今から私も計画を立てようと思います!

 

最後に、このインターンに参加して、日本のワインが好きになりました。ワインの背景を知って飲むと、ただ味だけではなく色んな観点で楽しむことができると分かりました。またワインをきっかけに、人と関わることの楽しさを学び、そして、自分から幸せを伝える大切さも感じました。これからの私にとって、この経験は心強い味方になってくれるはずです。

 

 

※d47 MUSEUMでは、引き続き、「47winetourism」の展覧会タブロイド、展覧会オリジナルワイングラス、そして、一部ではありますが日本各地のワインを紹介・販売しております。