佐波理おりんの音色を楽しみ、暮らしの中で自分らしく使う方法を学ぶイベント開催!
おりんは、澄んだ美しい音を出す金属製の道具。おりんを鳴らすことは、空間を清める、邪気を払うなどの意味を持ち、その音は故人や先祖への供養の気持ちを伝え、極楽浄土まで届くといわれています。近年では、ライフスタイルの変化により、その美しい音色とデザインを、暮らしの中に取り入れて楽しむ人が増えています。
およそ200年にわたり、京都府宇治市でおりんをつくり続ける南條工房は、「自分たちにできる、最大限いい音をつくる」という思いで、音色にこだわった、銅と錫の合金「佐波理」製のおりんや祇園祭や各地の囃子鐘・鳴物神仏具を専門に製造を行う国内でも数少ない工房。今回は、南條工房の南條和哉さんと、南條工房のおりんを愛用しているタブラ奏者のU-Zhaanさんをお招きし、おりんの音を暮らしの中で楽しむ方法や、おりんの音色によって生まれる豊かさについて語り合うトークショーを開催します。皆さんと一緒におりんの音を楽しむ時間も!佐波理おりんの美しい音色に耳を傾けてみてください。
南條和哉
創業200年余りの歴史に培われた伝統の技術と知恵をもとに、おりん、祇園祭や各地の囃子鉦(はやしがね)、鳴物神仏具を専門に製造している国内でも少ない工房。全ての製品に佐波理を使用しており、型作りから完成まで手作りで製造している。2023年には、ショップと工房が併設された、音色を感じてもらうための拠点、「LinNe STUDIO」をOPEN。代表の南條勘三郎(南條浩二)は、2008年に京都府伝統産業優秀技術者「京の名工」として知事表彰を受け、7代目になる南條和哉は、2011年に京仏具の「京もの認定工芸士」に認定されている。
U-Zhaan
1977年生まれ、埼玉県出身。18歳でタブラと出会い、世界的タブラ奏者のオニンド・チャタルジー、ザキール・フセインに師事。ヒップホップやポップス、ジャズ、エレクトロニカなど、ジャンルを越えたコラボレーションを行う。7月23日には、ニューアルバム『Tabla Dhi, Tabla Dha』をリリース。南條工房のLinNeを使用した楽曲も収録されている。