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01/COURT

大地の芸術祭 開催直前 連続トーク

会 期 2012年6月13日(水) - 2012年6月24日(日)
場 所 COURT
料 金 各回 一般1000円/高校・専門・大学生500円(作品鑑賞パスポート提示で1回無料)
定 員 各回120名
事前申込
メール申し込み
tsumaritalk@artfront.co.jp
ご希望のトーク番号、お名前、年齢、お電話番号、E-mailアドレスをご記入の上お送りください。1通のメールにつき1名さまのご予約とさせていただきます。複数でお申し込みの場合は、お手数ですがそれぞれお申し込みください。
主 催 大地の芸術祭実行委員会 東京事務局 tsumaritalk@artfront.co.jp

参加したり、遊びにきたり、少し離れてじっと見守ったりと、大地の芸術祭には、実に様々な分野の方が携わっています。いよいよ7 月29 日(日)から始まる51 日間の祭典「第5 回大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」開催直前企画として、各界で活躍する方々が、越後妻有への思い、見所、注文、疑問、などを、時に大地の芸術祭総合ディレクター北川フラムとの対談形式で、時にモデレーターを加えたトークイベントとして全15回開催します。詳しくはコチラ 

01「越後妻有の思想地図」

6月13日 [水] 19:00-20:30

東浩紀(批評家・小説家)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレは、アートを通じた社会運動であるとも言われます。それは、戦後のこの国の課題に、政治とは異なる手法で向いあい、新たな回路をつくりだそうという取り組みであり、その根底には「ありえたかもしれない世界のあり方への希求」あるいは「現在の不可能性を、それゆえの可能性と思おうとする意思」があります。
20代で鮮烈なデビューを飾って以来、その著書や活動スタイルが常に話題を呼び、現代の思想状況に果敢に立ち向かってこられた東浩紀さんは、越後妻有で起こっていることを、どう見ておられるのでしょうか?

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azuma.jpg 東浩紀/作家、批評家
1971年生まれ。株式会社ゲンロン代表取締役。早稲田大学教授。東京工業大学特任教授。株式会社ゲンロン代表取締役。小説に『クォンタム・ファミリーズ』(2009、第23回三島由紀夫賞)、批評に『存在論的、郵便的』(1998、サントリー学芸賞)『動物化するポストモダン』(2001)『一般意志2.0』(2011)など著書多数。ほかメディア出演多数。『思想地図β』編集長。

kitagawa.jpg 北川フラム/大地の芸術祭総合ディレクター
1946年新潟県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。「アントニオ・ガウディ展」、「アパルトヘイト否!国際美術展」、「ファーレ立川アートプロジェクト」等をプロデュース。地域づくりの実践として、2000年にスタートした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2009年度オーライ!ニッポン大賞グランプリ〔内閣総理大臣賞〕他受賞)、「水都大阪」(2009)、「瀬戸内国際芸術祭2010」(海洋立国推進功労者表彰受賞)等。2006 年度芸術選奨文部科学大臣賞。2007 年度国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。

02「いけばなの可能性」

6月14日 [木] 14:00-15:30

小原宏貴(小原流家元)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

6歳にして家元を継承したいけばな小原流の五世家元。家元のこれまでの活動を、スライドで紹介しながら家元自らが制作意図を語ります。また、今後の創作活動について、北川ディレクタ−が、この夏の大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012での展開も含め家元の考えに迫ります。

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ohara.jpg 小原宏貴/華道・いけばな小原流の五世家元
1988年神戸市生まれ。1995年、6歳にして家元を継承する。現在、小原流研究院院長、公益財団法人日本いけばな芸術協会常任理事、兵庫県いけばな協会理事。
・2010年「日本いけばな芸術特別企画in金沢 みる きく さわる」出品。光明皇后1250年御遠忌法要において、東大寺にて献花。
・2011年4月-東日本大震災被災地復興支援チャリティ企画花展「祈り」を開催。
・8月-復興支援プロジェクト「アーティストfor日本一心vol.2」出演。
・2012年・3月-自身初の個展「Flower&Space いま-空間の花-そして 小原宏貴展」を日本橋髙島屋にて開催。

03「旅するツマリ」

6月14日 [木] 19:00-20:30

古川誠(OZマガジン編集長)× KIKI(モデル)

雑誌オズマガジンの表紙を飾るモデルのKIKIさんが、越後妻有を旅し撮影した写真を紹介。五感を開放し、楽しむ「アート旅」の極意を、やはり大地の芸術祭に何回も足を運んでいるオズマガジン編集長・古川誠さんとお話いただきます。

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hurukawa.jpg 古川誠/オズマガジン編集長
埼玉県出身。1998年スターツ出版入社。2008年より現職。それまでは情報誌では扱うことのなかった「アート」を2007年より巻頭特集で実施し、アートと接点の薄かった読者へ「アートの旅」を提案する。趣味はスニーカー収集とビーチコーミング、スケートボード。

kiki.jpg KIKI/モデル
東京都出身。武蔵野大学建築学科在学中からモデル活動を開始。CM、雑誌連載や、映画『ヴィタール』出演など多方面で活躍。最新の著作として『山スタイル手帖』(講談社)、『美しい教会を旅して』(マーブルトロン)が発売中。オズマガジンのカバーモデルとしても5年間表紙を飾る。

04「地域とアート」

6月15日 [金] 19:00-20:30

池田修(BankART1929代表・PHスタジオ代表)× 曽我部昌史(建築家・みかんぐみ共同主宰)

横浜のアートシーンの中心地"BankART Studio NYK"を運営するBankART1929の池田修氏と、建築家ユニット「みかんぐみ」の曽我部昌史氏をゲストに、共に横浜を拠点に活動するお二人が考える「地域とアート」、「越後妻有」のこれから、生まれ変わろうとしている「渋谷」について伺います。

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ikeda.jpg 池田修/BankART1929代表・PHスタジオ代表
1957年大阪生まれ。Bゼミスクール卒業後、都市に棲むことをテーマに美術と建築を横断するチームPHスタジオを発足(1984年〜)。コーディネーターとしては代官山ヒルサイドギャラリーディレクター(1986~1991)等。2004年からBankART1929の立ち上げと企画運営に携わり今日に至る。

sogabe.jpg 曽我部昌史/建築家 みかんぐみ共同主宰/神奈川大学工学部建築学科教授
1962年生まれ。東京工業大学大学院修士課程修了後、伊東豊雄建築設計事務所を経て1995年NHK長野放送会館の設計を機にみかんぐみ共同設立。主な作品に愛・地球博トヨタグループ館、伊那東小学校、横浜開港博Y150はじまりの森、BankART NYK、あかね台中学校 他。

05「チャリンコミュニティアート」

6月16日 [土] 14:00-15:30

立沢トオル(デザイナー、Bonzaipaint創設者)× 伊藤嘉朗(建築家、ツールド妻有企画者)

TOUR DE TSUMARI(ツールド妻有)は、2006年の大地の芸術祭で、建築家 伊藤嘉朗さんが企画・発案したサイクリングイベントです。伊藤さんは、美しい里山の風景やアート作品、建築作品などを楽しみながら自転車で巡るアートツアーとして、移動そのものを作品のテーマにしました。今回は、この夏のツールド妻有の公式ジャージをデザインした立沢トオルさんをゲストに迎え、自転車を通し人や地域を繋ぐ「チャリンコミュニティアート」について伺います。

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tachizawa.jpg 立沢トオル/デザイナー、Bonzaipaint創設者
1962年東京都生まれ。広告制作会社、フリーランスを経て94年よりBonzaipaintというデザインユニットを始動、ペイントアートとTシャツなどの企画デザイン販売を開始。98年有限会社ボールド取締役社長就任。㈱ビームス、㈱オッシュマンズジャパン、全国主要都市の裏原宿系セレクトショップにメンズカジュアル、バッグ、小物類の卸売り販売を開始、セルフリッジズ、コレット等でも展開、欧州でも好評を博す。2006年ツールド妻有へ協力。以降継続的に関る。

ito.jpg 伊藤嘉朗/建築家、ツールド妻有企画者、大地の芸術祭2012参加アーティスト
1965 北海道生まれ。東京芸術大学美術学部建築科卒業 1993年大学院修士課程修了
設計組織アモルフ、團紀彦建築設計事務所、デザインチームI&I(今中隆介と結成)を経て
2000年伊藤嘉朗建築設計事務所設立。大地の芸術祭アートトリエンナーレ2000に参加後
2006年大地の芸術祭で「ツールド妻有」開催。以後毎年開催。

06「アートのヨロコビ」

6月16日 [土] 19:00-20:30

大宮エリー(映画監督・脚本家)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

アートは遠い友だち。アートは少数者の声、あるいはおのれの日常の中の小量の情。アートはささやかな同時代の証言。アートは次代への予感が人間の手を通してかたちづくられ、他者へと伝わるもの。だからこそ、人と自然をつなぎ、隔てられた人と人をつなぐことができるのではないか――。越後妻有のアートは、アーティストの願望や希求がたくさんの人との協働の中で育まれ、守られる赤ちゃんのような存在と言えるかもしれません。アートの魅力とは何なのか。今、なぜアートがこれほどまでに求められるのか。
さまざまな表現活動を通じて、「思いを伝える」ことにこだわり、春には文字通り「思いを伝えるということ」というタイトルの個展を開催し、"アーティスト・デビュー"も果たした大宮エリーさんに、アートの魅力、アートの歓び、アートの不思議さを語っていただきます。

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omiya.jpg 大宮エリー/映画監督・脚本家・作家・演出家・CMプランナー
1975年大阪生まれ。広告代理店勤務を経て、2006年に独立。映画「海でのはなし。」で映画監督デビュー。連続TVドラマ「Room Of King」「the波乗りレストラン」「木下部長とボク」、舞台「GOD DOCTOR」「SINGER5」では脚本・演出を手がける。他、「サラリーマンNEO」(脚本参加)、「エル・ポポラッチがゆく!!」「デカ黒川鈴木」(脚本)、「おじいさん先生」(総合演出)など。ミュージックビデオ監修に、「ADDRESS」山崎まさよし、「男女6人夏物語」ケツメイシ、「群青」スピッツ、「新世紀のラブソング」ASIAN KUNG-FU GENERATION、「オアシス」ハナレグミなど。主な著書に、「生きるコント」「生きるコント2」(文藝春秋)、絵本「グミとさちこさん」〈絵:荒井良二〉(講談社)。他、CM、作詞、雑誌連載コラム等々。

07「現代いけばなの現在:Fの会を巡って」

6月17日 [日] 14:00-15:30

早川尚洞(Fの会)× 大塚理司(Fの会)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)
司会:三頭谷鷹史(美術評論家)
〈下田尚利(Fの会)は都合によりご登壇頂けなくなりました。〉

美術評論家の三頭谷氏を司会に迎え、ますば「現代いけばな」についてご紹介するとともに、Fの会のメンバーが大地の芸術祭作品をスライドでご紹介します。そして、北川ディレクタ−が、大地の芸術祭にいけばなを加えた理由をひもときます。さらに、Fの会メンバーが現代いけばなの現在とその活動について振り返り、大地の芸術祭に参加することの意義、そしてこの夏の芸術祭への期待や豊富を語ります。
※下田尚利さんは都合によりご出演できなくなりました。

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hayakawa.jpg 早川尚洞/いけばな作家 清風瓶華家元 Fの会共同主宰、大地の芸術祭2012参加アーティスト
1948 東京に生まれる。父 清風瓶華二世家元尚洞  母 美佐栄
1964 玉流新世代いけばなの未来像展出品
1972 早川  父子展
1979 ドイツ 芸術家達の森 参加
2006 第3回 大地の芸術祭参加

otsuka.jpg 大塚理司/古流かたばみ会家元、大地の芸術祭2012参加アーティスト
1955年東京都生まれ。1980年「古流協会審査制展」出品、受賞。以後各種華道展に出品を重ねる。また、華道関係の展覧会にとどまらず、現代美術の野外展などにも参加し、幅広く活動、現在に至る。「大清湖国際野外現代美術展」(1997、清洲・韓国)、「Japan2001CROSSOVER」(2001、ロンドン・イギリス)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2006/2009)参加。

mizutani.jpg 三頭谷鷹史/美術評論家
1947年愛知県生まれ。1970年代に美術、写真、演劇、パフォーマンスなどの表現活動や批評活動をおこない、1980年代は美術批評を中心に活動。1990年代以降は、美術再考の視点から、美術といけばなをジャンル横断的に検証、著書『複眼的美術論 前衛いけばなの時代』。同じく美術再考の視点から、日本のアウトサイダー・アートの源流を検証、著書『宿命の画天使たち 山下清・沼祐一・他』。名古屋造形大学特任教授。美術評論家連盟会員。

08「未来の劇場」

6月17日 [日] 18:00-19:30

平田オリザ(劇作家、演出家、劇団青年団主宰、こまばアゴラ劇場支配人)× 松井周(劇作家・演出家・俳優、大地の芸術祭2012参加アーティスト)× 佐々木敦(批評家・HEADZ主宰)

日本には、「公共ホール」と呼ばれる劇場スペースだけでも2,000以上あると言われています。日本でもめっきり根付いたアートにまつわるスペース、例えばギャラリーやオルタナティブスペースなどを含めれば、その数もさることながら、そこで活動をしている人は大変な数になります。ならば、いわゆる「劇場」は、毎日お客さんでいっぱいで大変賑わっている、と思われるかもしれません。しかし、いま「劇場」は、いろいろな意味で岐路に立たされていると言えます。
みなさんは、年に何回くらい、お芝居やダンスや展覧会をご覧になりますか? そもそも劇場に行ったことはありますか?最近では、あえて劇場を、創作や作品発表の場として選ばないアーティストもいます。それはなぜなのか。
劇作家としてだけではなく、劇場運営や制度設計など、さまざまな側面から演劇に関わる平田オリザ氏、この夏、越後妻有で新作を発表する劇作家・演出家の松井周氏を迎え、未来の劇場空間や演劇の創作環境について伺います。聞き手は、批評家の佐々木敦氏。果たして「劇場」に未来はあるのでしょうか?

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oriza.jpg 平田オリザ/劇作家・演出家、大阪大学教授、こまばアゴラ劇場芸術監督、劇団「青年団」主宰
1962年東京生まれ。演劇はもとより教育、言語、文芸などあらゆる分野の批評、随筆などを各誌に執筆。 近年は、公演やワークショップを通じて、海外との交流も深まっている。障害者とのワークショップ、地元の駒場ほか、各自治体やNPOと連携した総合的な演劇教育プログラムの開発など、多角的な演劇教育活動を展開している。

matsui.jpg 松井周/劇作家・演出家・俳優、大地の芸術祭2012参加アーティスト
1972年生まれ。1996年に平田オリザ率いる劇団「青年団」に俳優として入団。2007年9月『カロリーの消費』により劇団「サンプル」を旗揚げし、青年団から独立する。『自慢の息子』(2010年)で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。

佐々木敦/批評家。HEADZ主宰
1964年生まれ。著書『未知との遭遇』『即興の解体/懐胎』『ニッポンの思想』など多数。

09「越後妻有のクリエイティブ・ディレクション」

6月18日 [月] 19:00-20:30

佐藤卓(グラフィックデザイナー)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

"ここ"を指し示すカタチ、三年巡るカタチ、自然・人・アートを結ぶカタチ。大地の芸術祭のロゴはシンプルでありながら、そこには越後妻有のエッセンスが凝縮されています。商品から会社や美術館のロゴ、そして展覧会の企画まで、様々な"デザイン"をディレクションする佐藤氏が伝えたい「大地の芸術祭」について語ります。

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Taku-Satoh.jpg 佐藤卓/グラフィックデザイナー、大地の芸術祭2012クリエイティブ・ディレクター
1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などのパッケージデザイン、金沢21世紀美術館や国立科学博物館などのシンボルマークを手掛ける。また、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」のアートディレクター・「デザインあ」の総合指導、21_21 DESIGN SIGHTのディレクターも務めるなど多岐にわたって活動。

10「地域の宝を発掘する」

6月19日 [火] 19:00-20:30

藤巻幸大(実業家)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

アートを媒介として、地域の資源を発掘し、それを経済活動につなげ、雇用を創出する。越後妻有の地域づくりの大きな目標のひとつです。地球環境時代における新しい価値観のもとに、食・旅・商品デザイン・ライフスタイルといった様々なフィールドで、「妻有ブランド」をどう確立するか。こうした越後妻有での取り組みを、カリスマバイヤー、プロデューサー、実業家として常にビジネスの第一線で活躍し、現在は「日本」にこだわったブランドづくりに奔走する藤巻さんはどう見ておられるのでしょうか。

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hujimaki.jpg 藤巻 幸大/実業家
1960年東京生まれ。伊勢丹にて「解放区」「リ・スタイル」「BPQC」など数々の売場をプロデュース、バーニーズでのバイヤーも経験。伊勢丹退社後、2003年福助株式会社代表取締役社長を務め、1年半で再建を果たす。2005年株式会社セブン&アイ生活デザイン研究所代表取締役、株式会社イトーヨーカ堂取締役執行役員衣料事業部長を歴任。現在では、丸山敬太や池田憲治などと取り組む一方、JR東日本のアドバイサー等も務める。「日本」にこだわったブランド作りに全国を行脚する一方、株式会社シカタ代表取締役、株式会社テトラスター代表取締役として実業家として活躍。ディスカバージャパンでの連載やテレビ番組でのコメンテーター、アカデミーヒルズの「日本元気塾」の講師など幅広い分野で活動中。

11「写真家がみた越後妻有」

6月20日 [水] 19:00-20:30

森山大道(写真家)× 石川直樹(写真家・大地の芸術祭2012参加アーティスト)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

定員に達しましたので、受付を終了しました。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012の参加作家であり、公式フォトグラファーでもある石川直樹さんと、2003年の第2回大地の芸術祭に参加した森山大道さん。およそ10年の年月を経て「越後妻有」を撮影した二人の写真家をゲストにお二人が見た「越後妻有」の魅力を伺います。

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moriyama.jpg 森山大道/写真家
1938年大阪生まれ。商業デザインの仕事に携わったのち、22歳の時に大阪在住の写真家・岩宮武二に師事。細江英公のアシスタントを経て、1964年に独立。現在までの約半世紀ものあいだ、東京を拠点に撮影と発表を行う。個展、写真集を多数発表。森山の写真は国際的にも高い評価を得、国際写真センター(ニューヨーク)より、2012年度インフィニティ・アワード生涯功績賞を受賞。10月よりテート・モダン(ロンドン)にて写真家ウィリアム・クラインとの展覧会が開催される。

ishikawa.jpg 石川直樹/写真家、大地の芸術祭2012参加アーティスト
1977年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。2000年、Pole to Pole プロジェクトに参加して北極から南極を人力踏破、2001年、七大陸最高峰登頂を達成。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表し続けている。日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞、開高健ノンフィクション賞('08)、東川賞新人作家賞('09)、さがみはら写真賞('10)、2011年に第30回土門拳賞受賞。

12「越後妻有のアートを語る」

6月21日 [木] 19:00-20:30

池上高志(複雑系科学の研究者)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

越後妻有のアートを語る

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ikegami.jpg 池上高志/複雑系科学者、東京大学大学院教授
1961年生まれ。東京大学大学院 情報学環/広域システム系 教授。専門は複雑系の科学/人工生命。非生命的なものの現象をもとに生命現象について考える。著作に「動きが生命をつくる」(青土社 2007)がある。 89年理学博士(東京大学 物理)、89-90 年 京都大基礎物理学研究所 研究員 90-94年 神戸大学 自然科学科助手  94- 東京大。

13「おいしいツマリ」

6月22日 [金] 19:00-20:30

遠山正道(スマイルズ代表取締役)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

おいしいツマリ

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toyama.jpg 遠山正道/株式会社スマイルズ代表取締役社長
1962年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、1985年三菱商事(株)入社。1997年に日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)に出向後、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」第1号店を開店。2000年に三菱 商事初となる社内ベンチャー企業(株)スマイルズを設立し、代表取締役社長になる。2008年MBOにより株式を100%取得。現在51店舗を運営。2006年より、ネクタイ専門店「giraffe(ジラフ)」をヒルサイドテラス内に出店。2009年、リサイクルの新しいかたちを提案するショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」を開始。ニューヨーク、赤坂、青山で個展を開催するなどアーティストとしても活躍。美術館を身近に感じてもらう新たな試みである「オープン ミュージアム プロジェクト」のメンバーとしても活動している。

14「現代美術にもの申す」

6月23日 [土] 14:00-15:30

茂木健一郎(脳科学者)× 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレは、都市ではない過疎の地で、田んぼや空家といったホワイトキューブではない場を舞台に、お年寄りや農民を協働者として展開されてきました。そこでのアートは、身体、映像、食、儀式、祭、大道芸、あらゆる領域を横断する、まさに限界芸術へと向かい、"教養主義"にまみれた所謂"現代美術"とは異なる地平に開かれています。
現代美術に深い関心を寄せ、特にマリーナ・アブラモヴィッチの美しくも過酷な人とアートをかけがえのないものと評する茂木健一郎さんは、妻有のアートをどう見ておられるのでしょうか。そして、現在の現代美術の世界をどのように感じておられるのでしょうか。歯に衣着せぬお話をうかがいたいと思います。

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茂木健一郎/脳科学者
1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授(脳科学、認知科学)、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。『脳と仮想』(新潮社)で、第四回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。著書多数。

15 第1部「アートの実験の場としての越後妻有」

6月24日 [日] 14:00-14:45

内田鋼一(陶芸家)× クワクボリョウタ(アーティスト)
司会:高橋実和(美術手帖 副編集長)
*岩渕貞哉氏(美術手帖編集長)は都合により欠席となりました。

「越後妻有」の作品の多くは、その設置場所にあわせ構想された、サイトスペシィフィックなアートです。里山に点在する集落、棚田、廃校、空家など作品の場所に実際に訪れたアーティストは、時に住民との対話や協働を重ね、大地の芸術祭ならではの作品を発表してきました。
過去幾度かの取材を通して、「大地の芸術祭」の作品をご覧になってきた美術手帖副編集長の高橋実和さんが今年初参加となるアーティスト2名を迎え、これまでの作品の魅力や今夏の新作への期待をお話します。

15 第2部「越後妻有のゲート "里山現代美術館[キナーレ]"」

6月24日 [日] 14:45-15:30

原広司(建築家/アトリエ・ファイ建築研究所)

今年の大地の芸術祭にあわせいよいよ7月29日にリニューアルオープンする「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」は、2003年に建築家・原広司により「節季市」をイメージし人々が集い交流する場所として設計されました。越後妻有の自然・風土など環境をテーマに、体験型の現代美術館として生まれ変わる、アートと建築が一体となったダイナミックな空間「越後妻有里山現代美術館「キナーレ」」についてお話を伺います。

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uchida.jpg内田鋼一/陶芸家、大地の芸術祭2012参加アーティスト
1969年愛知県生まれ
1992年三重県四日市市に移り独立後 個展を中心に活動。
2003年作品集『UCHIDA KOUICHI』を求龍堂より刊行
スペイン・フランス・イギリス・イタリア・オーストラリア・西アフリカ・ベトナム・タイ・韓国・中国・台湾・インド・アメリカ・南米等で制作及び発表。個展多数。

kuwakubo.jpg クワクボリョウタ/メディア・アーティスト、大地の芸術祭2012参加アーティスト
1971年生まれ。現代美術とメディアアートを学んだ後、98年に明和電機との共作「ビットマン」を制作し、エレクトロニクスを使用した作品制作活動を開始。デジタルとアナログ、人間と機械、情報の送り手と受け手など、さまざまな境界線上で生じる事象をクローズアップする作品によって、「デバイス・アート」とも呼ばれる独自のスタイルを生み出した。2010年発表のインスタレーション「10番目の感傷(点・線・面)」以降は、観る人自身が内面で体験を紡ぎ出すような作品に着手している。その他の代表作に「ビデオバルブ」、「PLX」や、Sony CSLに開発参加した「ブロックジャム」、「ニコダマ」などがある。

hara.jpg 原広司/建築家
1936年川崎生まれ。建築家。59年東京大学工学部建築学科卒業。64年同大学数物系大学院建築学専攻博士課程修了、工学博士。64年東洋大学工学部建築学科助教授。69年東京大学生産技術研究所助教授。82年同教授。97年同大学を退官、同大学名誉教授。70-98年設計活動をアトリエ・ファイ建築研究所と協同。99年原広司+アトリエ・ファイ建築研究所に改名。01年ウルグアイ国立大学Profesor Ad Honorem
主な作品「田崎美術館」日本建築学会賞作品賞/「ヤマトインターナショナル」AD Award、第1回村野藤吾賞/「梅田スカイビル」日経BP技術賞大賞/「JR京都駅」2001 Brunel Award建築部門奨励賞/「内子町立大瀬中学校」日本建築学会作品選奨、公共建築百選/「札幌ドーム」日本建築学会賞技術賞

※出演者・テーマ等は予告なく変更する可能性があります。