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04/d47 MUSEUM

  • NIPPONの47人 2017 これからの暮らしかた - Off-Grid Life -47 People of Nippon 2017 Our Future Way of Living – Off-Grid Life –

    会 期 2017年8月 3日(木) - 2017年10月 9日(月)
    時 間 11:00〜20:00(最終入場19:30)
    場 所 d47 MUSEUM
    料 金 入場無料
    事前申込 不要
    主催:D&DEPARTMENT PROJECT
    協賛:YKK AP株式会社

    ※9月11日、12日は休館します

    僕たちの未来は、どんな「暮らしかた」の集合体でできていくんだろう。47の点を繋いで、未来のカタチを想像する。

     

    東日本大震災で福島第一原子力発電所がダメになったとき、「エネルギーと暮らし」は思っていた以上に隣り合わせにあることに気がつきました。スーパーマーケットから食べものが無くなったり、電話が繋がらなかったり、仕事がストップしたり、普段は意識しない当たり前のインフラによって、自分たちの暮らしが成り立っていたことも認識しました。

    建築でエネルギーを考えるとエコハウスにたどり着きますが、変わりゆく社会の中で、単に省エネルギーの問題ではなく、今までの価値観に縛られない様々な暮らしかたを創造していくときが来ていると感じました。

    エコハウスに限って言えば、エネルギーが節約できるということもありますが、それ以上に体にも優しく快適です。「こうあるべきだ」ではなく、住まい手が快適で、豊かで、楽しんでいるということがとても大切なことであると考えます。 最初にD&DEPARTMENT代表のナガオカケンメイさんにこの企画をいただいたときは、こういった住宅を集めての展覧会でした。もう少し広く、エコハウスがあって、コミュニティーがあって、社会がある未来に向かって、どんな暮らしかたを私たちが目指したら良いかという展覧会にしたいと思いました。

    自宅をバリバリに断熱改修をしたり、札幌に住まいながら働きかた自体新しく興味深い、暮らしかた冒険家の伊藤菜衣子さんと、ミュージシャンでありながら、『THE FUTURE TIMES』というフリーペーパーを使って音楽以外の様々な メッセージを発信しているASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんに加わっていただき、この展覧会を開催することとしました。

    ここで取り上げたのは、住まい、食べもの、エネルギー、働きかた、流通などに関わるこれまでの常識にとらわれない多岐多様な暮らしかたに関する実践をされている方々です。始めたばかりの方もいますし、実績の多い方もいます。また、個人でされている方も会社をつくっている方もいます。こういう活動は方向性も大事ですが、それを現実の社会に落とし込む継続性も大事です。

    単純な夢や物語を語るのではなく、人口減少、成熟した資本主義、民主主義の社会をしなやかに楽しみながら生きていく「暮らしかた」のビジョンをぜひ、見ていただけたらと思います。

    そして、47の点と点をつないで、未来はどんなカタチになるか、どっちに向かうのか、想像して楽しんでいただけたら幸いです。

    また、今回、発掘しきれなかった方が、たくさんいるはずです。自薦他薦は問いません。ぜひ 「#d47これからの暮らしかた展」でInstagramやTwitterに書いて教えてください。これからの僕たちの取り組みに繋げます。感想や口コミも、このハッシュタグでお待ちしております。

     

    竹内昌義(建築家/東北芸術工科大学)

     
     

     

     

     

    An imagining of the lifestyle collectives that will define our future, as seen from 47 diverse perspectives

     

    When the Great East Japan Earthquake took out the Fukushima Daiichi nuclear power plant, I realized that energy is more closely intertwined with our lives than I'd thought. I learned that food can disappear from supermarket shelves, phones can stop ringing, work can grind to a halt. Our daily lives depend on infrastructure that we normally take for granted.

    In architecture, the word "energy" conjures up images of "green" housing. But in our rapidly changing society, it's not just a matter of energy efficiency. I felt the day was coming when we'd have to create new ways of living outside the bounds of our traditional values.

    Take "green" houses as an example. They help us conserve energy, of course, but more than that, they're physically good for us and comfortable to live in. "Green" houses shouldn't be prescriptive. I think it's essential that the people who live in them are comfortable, feel a sense of richness, and enjoy their lives.

    When I first took on this project from Mr. Kenmei Nagaoka of D&DEPARTMENT, it was a collection of these kinds of houses. I wanted to make it something a little bigger, something that shows us the kind of lifestyle we should aspire to in the future - an exhibition of green housing, of community, of society.

    In bringing you this exhibition, I was fortunate to be joined by Ms. Saiko Ito, a Sapporo-based lifestyle adventurer with new and fascinating approaches to work - like re-insulating her entire house - and Mr. Masafumi Gotoh, who's best known as a musician and member of Asian Kung-Fu Generation, but who also delivers messages on a variety of non-music topics through his free newspaper "The Future Times."

    This exhibition is about people leading diverse lifestyles unbound by conventional wisdom on things like housing, food, energy, work, and logistics. Some have years of experience; others are just getting started. Some are doing it on their own; others have founded companies. Knowing where you're going is important, but so is having the continuity to make it all fit into the realities of our society. The exhibition is more than simply stories and dreams. It's a vision of how people are finding different ways to enjoy their lives in a mature, capitalist, democratic society with a shrinking population. We hope you'll enjoy connecting these 47 perspectives together to imagine where our society might be headed in the future, and what shape it might take.

    And I'm sure there are many more stories like this out there. If you have a story to share - your own or someone else's - I invite you to write to us on Instagram or Twitter using #d47ourfuturewayofliving. Your input will help shape the project moving forward. We also welcome your comments and feedback using the same hashtag.

     

    Masayoshi Takeuchi

    architect, professor of Tohoku University of Art and Design

     

     

    Curator

    Saiko Ito (lifestyle adventurer)

    Masafumi Gotoh (vocalist & guitarist of Asian Kung-Fu Generation; editor in chief of "The Future Times")

    Masayoshi Takeuchi (architect, professor of Tohoku University of Art and Design)

     

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    出展者一覧

    北海道:伊藤菜衣子(暮らしかた冒険家) /青森:富岡敏夫(グリーンシティ) /岩手:岡崎正信(オガールプラザ)/宮城:本郷紘一(SENDAI COFFEE STAND) /秋田:佐藤欣裕(もるくす建築社)/山形:竹内昌義(建築家/東北芸術工科大学) /福島:佐藤彌右衛門(会津電力)/茨城:越田英之(越田商店)/栃木:宮本吾一(Chus) /群馬:岩野響(HORIZON LABO)/埼玉:野口勲(野口種苗研究所) /千葉:藤田和芳(大地を守る会) /東京:後藤正文("ASIAN KUNG-FU GENERATION/『THE FUTURE TIMES』編集長") /神奈川:立道嶺央(POMPON CAKES) /新潟:田中辰幸(ツバメコーヒー) /富山:森みわ(キーアーキテクツ) /石川:萩野紀一郎(萩野アトリエ/まるやま組)/福井:新山直広(TSUGI) /山梨:小倉ヒラク(発酵デザイナー) /長野:東野唯史(ReBuilding Center JAPAN) /岐阜:國島芳明(岐阜県高山市)/静岡:大塚孝展(タカテン大塚茶園) /愛知:岩瀬貴己(森、道、市場) /三重:田中佑樹(伊勢すえよし) /滋賀:山本昌仁(たねや) /京都:三島邦弘(ミシマ社) /大阪:泉英明(水都大阪有志チーム) /兵庫:安福教晃(神戸市建設局下水道部) /奈良:森下静香(Good Job! Center KASHIBA)/和歌山:飛鷹全法(高野山別格本山三宝院) /鳥取:渡邉格(タルマーリー) /島根:阿部裕志(巡の環) /岡山:井筒耕平(あわくら温泉 元湯)/広島:中村真也(USHIO CHOCOLATL)/山口:塩満直弘(萩ゲストハウスruco) /徳島:住友達也(とくし丸) /香川:岡昇平(仏生山まちぐるみ旅館) /愛媛:高岡文紀(アーキテクト工房Pure) /高知:中嶋健造(土佐の森・救援隊) /福岡:遠矢弘毅(Tanga Table) /佐賀:西村浩(ワークヴィジョンズ) /長崎:中村稔(壱岐市マグロ資源を考える会)/熊本:野原健史(のはら農研塾) /大分:草刈淳(クサカリコウボウ) /宮崎:臼本隼也(渚の交番青島プロジェクト実行委員会)/鹿児島:城戸雄介(ONE KILN)/沖縄:伊志嶺敏子(伊志嶺敏子一級建築士事務所)

     

     

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    キュレーター

    伊藤菜衣子 (暮らしかた冒険家

    広告制作を生業とする傍ら、暮らしにまつわる常識を再構築する冒険中。キャンプ場で1泊2日の総勢100名が参列したDIYな結婚式「結婚キャンプ」、築100年空き家期間17年の熊本市の廃墟をセルフリノベーションした「弊町家」、ギャランティの支払いに通貨以外の選択肢をつくる「物技交換」、などを試みる。「君たちの暮らしはアートだ」と坂本龍一ゲストディレクターに指名を受け、札幌国際芸術祭2014にて札幌に引っ越して暮らす「hey,sapporo」を発表。21_21DESIGN SIGHT企画展「雑貨展(展覧会ディレクション 深澤直人)」参加。2017年初監督作品映画「別れかた暮らしかた」を発表。編集と一部執筆を手がけた『あたらしい家づくりの教科書』など。

     

    後藤正文 (ASIAN KUNG-FU GENERATION/『THE FUTURE TIMES』編集長)

    ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターであり、ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がける。これまでにキューンミュージック(ソニー)から8枚のオリジナル・アルバムを発表。2010年にはレーベル「only in dreams」を発足させ、webサイトも同時に開設。また、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』を編集長として発行するなど、 音楽はもちろんブログやTwitterでの社会とコミットした言動でも注目されている。ソロアルバムに『Can’t Be Forever Young』やプロデューサーに元Death Cab for CutieのChris Wallaを迎えバンド録音を行った2ndソロアルバム『Good New Times』を発表。また著書に『何度でもオールライトと歌え』(ミシマ社)『YOROZU〜妄想の民俗史〜』(ロッキング・オン)他 。

     

    竹内昌義 (建築家/東北芸術工科大学)

    1962年 神奈川県生まれ。1995年みかんぐみ共同設立。 現在、東北芸術工科大学教授。大学でプラスエネルギーハウスの山形エコハウスを設計。作品に山形エコハウス、House-M(2013年JIA環境建築賞最優秀賞)、House-Hなど。岩手県紫波町で57区画のエコタウンの監修。2017年エネルギーを少なくして、豊かなまちを作るために、エネルギーまちづくり社設立。著書に『未来の住宅/カーボンニュートラルハウスの教科書』『図解エコハウス』『原発と建築家』『日本のカタチ2050』『あたらしい家づくりの教科書』など。

     

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    <関連イベント

     

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    展覧会オープニングトーク

    2017年8月3日(木)18:00〜19:30(17:30開場)

    キュレーター3名によるトークセッションを開催。今回の企画への想いや、展覧会の見どころ、それぞれの取り組みも紹介します。

    参加費:3,000円(学生2,000円)

    詳細、お申し込みはこちらから

     

     

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    D&DEPARTMENT国内8店舗で販売中!

    「これからの暮らしかた」を考える本

    キュレーター3人が推薦する、これまで当たり前だと思っていた暮らしかたをアップデートするためのヒントになる書籍を販売します。

    販売店舗:北海道店東京店富山店山梨店京都店福岡店鹿児島店沖縄店

    期中:2017年8月10日(木)〜10月9日(月・祝)

     

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    4日間限定「Off-Grid Life Lecture & Talk」開催!

    2017年9月9日(土)、9月10日(日)、10月7日(土)、10月8日(日)

    参加費:レクチャー各回2,500円、クロージングトーク3,000円

    日本各地で活動する出展者とキュレーターによる様々なテーマの連続レクチャーです。詳細、お申し込みはこちらから

     

     

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    <掲載情報

    ローカルガイド『real local』の独自取材で、展覧会を深堀りするシリーズが公開中!

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    このたびの展覧会では、R不動産のローカルガイド『real local』と連携して、出展者のより詳しい情報をご紹介するようにしています。『real local』は、さまざまな地域に暮らす人たち自身が、そこにいるからこそ入ってくる、ユニークで面白い「イベント・人・店・仕事・宿・拠点」などの情報を紹介、ローカルのリアルな魅力を発信しているメディアです。#d47これからの暮らしかた展 に連動した記事はこちらからご覧ください。

     
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