日本の問題を買おう。

私たちは買い物をする際に、手に取る商品にどんな背景があるのか、「誰が、どうやって、どんな想いでつくったか」を重視するようになってきました。フェアトレードやチャリティーという言葉も定着し、いかに買い物で社会に貢献できるかに興味を持つ人が増えるなか、d47 MUSEUMでは「P to P STORE」という、47都道府県の地域問題から生まれた製品を販売する、ストア型の展覧会を開催します。商品とともに日本の問題の一部を持ち帰るような、買い物を通して地域問題を応援するお店です。

今、日本には、伝統工芸の後継者不足や自然環境の破壊、産地の衰退などの地域問題があり、それらを解決するために様々なプロジェクトが生まれています。あるプロジェクトは、ひとりのデザイナーが、緑豊かだと感じていた山のほとんどが人工林で、水源をも危ぶむ状況に気づいたことから始まりました。問題となっている杉を使い、地元のろくろ職人の手を借り、マイナス面であった独特な木目をデザインとして活かした器がつくられています。このように、地域の資源や技術を活かし、深刻な問題に対して無理のない、等身大な解決方法としての製品が生まれています。それらを購入し、生活に取り入れてみることが、私たちにとって、各地の取り組みを応援する第一歩になると考えました。遠くに感じていた日本の問題を、少しでも近くに感じていただく機会になればと思います。

D&DEPARTMENT PROJECT／d47 MUSEUM

ディレクター ナガオカケンメイ・黒江美穂

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トークショー、フォーラム
出展者によるトークショーや、フォーラムを開催します。

※情報は、決定次第随時更新されます。
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ワークショップ
お申し込み、お問い合わせはd47 MUSEUM、d47 design travel store店頭もしくはお電話（03-6427-2301）で承ります。ご希望のワークショップと人数をご連絡ください。