日本独自の染色技法でかたどる、47えんぎもの展のアートワーク「炎」の文様
本イベントでは、d47 MUSEUM「47えんぎもの」展の象徴する「炎」のアートワークをつくった、よつめ染布舎の小野豊一さんをお迎えします。伝統的な染色技法を用いて、現代の暮らしに寄り添う表現が特徴的な作風である小野さん。新たな文化をつくるものづくりの思考を、「合羽摺り(かっぱずり)」の染色体験を通して学びを深めるトーク&ワークショップを開催します。
小野さんの生家は1895年以来、神社の大のぼりやお寺の幕、神楽の絵幕などを染めることを家業にしていました。現在、小野さんは、型染や筒描など伝統的な染めの技法を用いて、のれんやてぬぐい、衣服など、日々の暮らしを彩るテキスタイルを制作しています。
第一部のトークでは、小野さんの今の活動に至った経緯から始まり、今回の47えんぎもの展のアートワークに込められた思いや願いをお伺いします。第二部では、アートワークの「炎」と「文字」の文様の型紙を使い、江戸時代から続く技法「合羽摺り」で、布地に自ら色を塗り込んで染める体験。第三部では、型染の背景や小野さんが見つめる、これからのものづくりのあり方についてお伺いします。
日々を生きる私たちの中には、言葉になりきらないたくさんの祈りや願いがあります。それらを感じたり、形にしたり、乗り越えていくための1つとして、日本に数多く存在する「文様」。古くから家紋や着物や帯、また工芸品や日用品などさまざまなものに用いられてきました。そんな文様を形にしてきた日本の伝統技術が「型染」です。つくり手の思いや、日本の暮らしの中に息づく文化、それを支える伝統技法を学び、「47えんぎもの」展オリジナルの文様を、合羽摺りでつくってみませんか。
〈 当日の内容 〉
第一部トーク|よつめ染布舎・小野豊一さんに聞く、アートワークへの思い
・よつめ染布舎の活動について
・47えんぎもの展のアートワークに込めた思い
第二部 ワークショップ|47えんぎもの展の文様の合羽摺り
アートワークの「炎」と「文字」の文様の型紙を使い、江戸時代から続く技法「合羽摺り」で、布地に自ら色を塗り込む染め体験
第三部 トーク|よつめ染布舎・小野豊一さんに聞く、型染と文様
・型染とは、その特徴と魅力について
・型染と文様の背景とものづくりへの考え
【 お申し込み前に必ずご一読ください 】
●合羽摺りするアートワークについて
版は「炎」と「文字」の2つに分かれ、「炎」の版のサイズは横348mm×縦275mm、「文字」の版のサイズは横340mm×縦250mmとなります。これら両方、またはいずれか一つを選んで刷っていただくことが可能です。お持ち込みいただく布地のサイズをご確認いただき、ご用意いただく際の参考にされてください。
●お持ち込みいただく布地の素材について
綿または麻素材の布地をお持ちください。
※ 合羽摺りの作業がしやすいよう、なるべくポケットなど凹凸がないものをお選びいただくと美しく仕上がります。ラバープリントがある素材は色が定着しないため、避けていただくようお願いいたします。
※ 当日会場にて無地Tシャツを2,200円(税込)をお買い求めいただくことも可能です。サイズは現物を見てお選びください。
●当日の服装・持ち物について
染料と刷毛を使って作業をしますので、汚れても良い格好でお越しください。
※ エプロン、ビニール手袋などをお持ちいただくとより安心です。
●お持ち帰りについて
開催時間中に乾燥まで行い、当日お持ち帰りを基本にしておりますが、作業時間によっては、会終了後に乾燥時間を要する場合がございます。
※ 後日お受け取り・有料発送等も対応いたします。