ゾヤ・スコロパデンコによる「SUMO. From Tokyo to Paris」は、日本・ウクライナ・フランスを結ぶ国際的文化対話として構想された現代美術展である。本展は、日本の伝統文化である相撲を、身体・儀礼・歴史の交差点として再解釈する。
墨を用いた作品群において、作家は力士の身体を単なる競技者ではなく、時間と精神性を内包する存在として描く。立合い直前の緊張、均衡の瞬間に宿る静と動。その表現は、強さと脆さが共存する人間の本質を浮かび上がらせる。
本展はパリへと継続され、約30年ぶりにフランスで開催される大相撲巡業と時を同じくする。これは芸術と伝統が国境を越えて響き合う象徴的機会となる。
ウクライナ出身の作家は、横綱・大鵬、青錦、獅司といったウクライナ系力士に敬意を捧げる。彼らの軌跡は、忍耐と越境するアイデンティティを体現している。
本展は、伝統への敬意と国際的連帯を通じて、身体という普遍的言語の可能性を提示する。
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