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戸田屋商店の梨園染手ぬぐい 生活に馴染む柄

都内2店舗にて同時開催中の「NIPPON VISION MARKET 東京 戸田屋商店の梨園染手ぬぐい」。

 

創業140余年になる長い歴史の中で蓄積された戸田屋商店のオリジナル図柄は、
約数百種類にも及びます。

 

古典文様や歌舞伎役者の衣装の柄など、昔から人々に愛されてきたもの。
四季折々の季節を感性豊かに、色鮮やかに切り取ったもの。
江戸の庶民の生活や、当時の文化が垣間見えるもの。
「大胆で細緻」と謳う梨園染の図柄は多種多様です。

 

今回、店頭では100種類以上の柄を取扱っています。

その中から、d47食堂のキッチンスタッフが選んだ手ぬぐいを由縁と共にご紹介します。

※由縁は戸田屋商店より引用しています。

 

 

 

 

【 地染め豆絞り 】

 

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絞り染めの柄を注染の図柄に落とし込んだもの。多くの人が馴染みのある柄ではないでしょうか。

深い鮮やかな青が美しいです。他の手ぬぐいと組み合わせて使うこともできる懐の深い柄です。

 

◆ 由縁
明治の末までは豆絞りの事を”枝荻”と呼んでいましたが、語源は定かではありません。

現在では呼び名を知る人も少なくなってしまいました。板前さんや祭りの時には、

無くてはならない代表的な手ぬぐいのひとつ。

 

 

 

 

【 釘抜き(仲間文様) 】

 

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定番として扱っている柄の中でも特に人気の高い釘抜き。昔から人々に愛用されてきた古典文様は、

いつまでも飽きのこない味わいがあります。色が抜けていく経年変化も楽しみのひとつとして、

長く付き合っていきたい柄です。

 

◆ 由縁
この図柄は吉原つなぎなどと同様に柄の全てが連続して繋がっており仲間意識を表しています。

江戸町火消の袢天、男物のゆかたなどによく見受けられ、□は釘抜きを表すことから

この名前がつきました。

 

 

 

 

【 蕪文様 】

 

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大きな葉のまるっとした蕪がころころと並んでいる図柄。キッチン周りで使いたい手ぬぐいです。

野菜を包んだり、台所のお手拭きにしたり。柄のデザインに合わせて活用する場所を

決めるという方法も楽しいです。

 

◆ 由縁
植物文様のひとつとして、江戸時代には既に使われていました。

賭事のめくり札の最高位(九)や頭領を「かぶ」といったり、営業や専売の特権を持つ仲間を

株仲間といったり、語呂の「かぶ」にかけて縁起物として使われていたようです。

 

 

 

 

【 うどん 】

 

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麺好きにはたまらないうどん柄。

頭に巻いてみるとまた違った表情になり、束で交差するうどんの白い線が涼やかで、

夏の季節にぴったりです。

 

◆ 由縁
奈良時代に中国伝来の「こんとん」が名前の由来とされています。

今の形で普及したのは江戸時代で、秋田の稲庭うどん、群馬の水沢うどん、山梨のほうとう。

名古屋のきしめん、三重の伊勢うどん、香川の讃岐うどんなど様々に食されています。

 

 

 

 

【 ひまわり 】

 

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黒地の中に映える、強さと愛らしさを兼ね備えた黄色いひまわりの花。

大きすぎず小さすぎないひまわりは、ファッションに取り入れやすいデザインです。

 

◆ 由縁
夏の代表的な花といえばひまわりでしょう。「日車(ひぐるま)」の別名があるように、

盛夏の太陽の燃える黄金色や、巨大な夕日と常に対比されてきました。

炎天下の線路沿いに延々と咲きつづけるひまわりの種が実る頃はそろそろ晩夏です。

 

 

 

 

今回は5人のキッチンスタッフが選んだ柄をご紹介しましたが、d47食堂の他のスタッフも

今回の催事で手ぬぐいを新調し、各々悩みながらも手ぬぐい選びを楽しんでいました。

ぜひみなさんも、店頭に並ぶ100種以上の柄の中から自分に合う手ぬぐいを探しに来て下さい。

 

 

<関連リンク>

手ぬぐいの使い方

手ぬぐいのお手入れ方法

 

 


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