情報化が進み、あらゆる文化の境界が溶け合っていく現代。そんな中で、写真は本来「記録し残すもの」であるという原点に立ち返り、今そこにある境界を写そうと思いました。
「Border! Border! Driving Along the Line」では、2008年から撮り始めた「境界」を撮影するシリーズの中から、アメリカとメキシコの国境にフォーカスした作品を発表します。
島国で暮らす私にとって、地続きの風景が明確に分かたれているその場所は、非常に興味深い対象でした。情報の少ない辺境で車を走らせ、目の前に現れた国境。そこには、どこまでも続く鉄の構造物が静かに横たわっていました。それは、巨大な壁でありながら、広大な風景の中では儚い存在のようにも映ります。
あちらとこちらを隔てるこの境界は、単に外を拒むためのものではなく、自分たちが何者であるかをそっと教えてくれる、生命の細胞の膜のように思えました。もし国境がそのような膜であるならば、その周りにある余白には、一体何があるのでしょうか。
風景の間に静かに歴史が佇む、旅の記録。これらを写真展と写真集という形で発表します。
Yusuke Miyake|三宅 祐介
1981年 岐阜県生まれ
広告写真家 / 株式会社FLEX代表
Web: https://www.yusukemiyake.com/
Instagram: @miyakey0
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オープニングレセプション
日程:2026年7月9日(木)
時間:18:00‐20:00(閉館まで)
参加費無料