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02/CUBE

書:池田櫻、デザイン:梨本由花

櫻書屋「思色の活性」展Ikeda Sakura, the Art of Shodo in Everyday Life

【出展作家】池田櫻、赤池艸硲、0歳から4歳の子供たち、櫻書屋から50名

会 期 2023年3月 7日(火) - 2023年3月12日(日)
時 間 11:00 - 20:00※最終日は18:00まで
場 所 CUBE 1, 2, 3
料 金 無料
主 催 櫻会
生活の中に生きる書を提案する池田櫻を中心とした展覧会。
 
「思色の活性」というタイトルには、自分の「思い」を筆にこめて、自由に「活性」させて表現しよう、という意味が込められています。あらゆる人が筆による創造を生活に取り入れてほしい。書は一回限りの筆の動作の積み重ねで、人が一刻一日を生き、ひとつの生涯を成すのと同様です。無形文化財でもある書道ですが、池田は肩ひじ張った書ではなく、生活の中に結びついたアートとして書を捉え直します。会場は三つのテーマで書への向き合い方を示します。
 
「思色のコンスタレーション」
0歳から4歳までの初めて筆をもった子供たちの書を紹介します。
子供たちの筆が走らせる線は、自由に空を走り無垢なエネルギーが迸っています。その様子はまるで星座を描くよう。上手く書こうとする必要も特別な技術も必要なく、思いを筆に載せた真っ直ぐな線に清々しい感覚を覚えます。
 
「二人」
筆を持って70年、それぞれが違った書の道を追及する二人の書家、池田櫻と赤池艸硲。書を身近なものへと普及につとめた池田の作品は、古典に⽴脚しつつも優れた造形感覚で現代と伝統を行き来する独特なスタイルを持ちます。対照的に、格調高く芸術の書を追求し続けた前衛書家の第一人者赤池は、代表作である「Japan」シリーズからダイナミックな作品を展示します。
 
「くらしを彩る」
百人一首に登場する女性歌人21名の歌に着想した書を紹介します。彼女らのほとんどは、宮中に出仕する働く女性たちでした。いわばキャリアウーマンだった彼女たちの、恋の悩み生活の喜び、憂いを大胆に解釈した作品を紹介します。
 
池田櫻オフィシャルサイト
【池田櫻】
福岡県出⾝、⼤東⽂化⼤学日本⽂学科卒。⼤坪藍海に師事。
書壇より独⽴後は、多彩な素材に筆を⾛らせ、⽣活に⽣きる書を提案する。古典に⽴脚した優れた造形感覚で、現代と伝統を行き来する独特なスタイルを持つ。
 
【赤池艸硲】
静岡県出身、大東文化大学中国文学科卒。宇野雪村に師事。
現代書の第一線で活躍し、前衛書家として書の芸術的意義を問う。
奎星会理事長、毎日書道会総務