手書き文字を使った商業デザインは世の中に溢れているけれど、それはデザイン素材の一部分でしかない。逆にアナログアートの世界にコピー可能なデジタルデザインが参入するケースもまた少ない。この両者を互いの良さを欠くことなく、見る人がハッとするような目新しいアウトプットで表現することはできないだろうか。そうして企画したのがこの展示会。どこからが手書きでどこからが印刷なのか。明確な役割の区別をしながらも技術の境界を溶け込ませていく挑戦。会場は「自然」「人間」「社会」の３テーマを主題に、それぞれの作品が呼応しながら展開していく。10月24日（日）ギャラリートークでは、この不安定な挑戦の制作過程や制作秘話についてのセッションを行う。