滞在は、地域との関わりをどう育むのか–HIKEの実践から、「滞在」と「居場所」を考える–

EVENT

熊本・玉名の宿「HIKE」の実践を通して、「滞在」が地域との関わりや自分にとっての居場所へと育っていく過程を考えます。

旅先で立ち寄った土地が、何度も訪れたくなる場所になる。そのきっかけは、観光名所ではなく、そこで出会った人や何気ない時間の積み重ねにあるのかもしれません。

熊本県玉名市の宿「HIKE」は、佐藤充さん・陽子さん夫妻が営む宿泊・カフェ物販を備えた 複合施設です。地元の生産者と続ける「LOCAL MARKET」などを通して、旅人と地域の日常がゆるやかに交わ流る場所となっています。

実際に、滞在をきっかけに玉名へ移住し、今ではHIKEで働くようになった人もいます。旅人として訪れた人が、地元の人と顔見知りになり、何度も足を運ぶうちに、その土地との接点が少しずつ増えていく。そんな風景が、HIKEの日常にはあります。

その背景には、訪れる人一人ひとりに寄り添い、その人に合った玉名の魅力や人との出会いを丁寧につないできた、お二人の日々の積み重ねがあります。

本トークでは、HIKEを営む佐藤充さんをゲストに迎え、「滞在」が地域との関わりをどのように育み、その積み重ねが、自分にとっての「居場所」へとつながっていくのかを伺います。

HIKEの実践を通して、旅のあり方や地域との関わり方を見つめ直しながら、人との関係を育むことや場を育てていくことについて考える時間になればと思います。

 

佐藤 充(さとう・みつる)/HIKE オーナー

1981年福島県いわき市生まれ。工業デザインを学び、広告代理店のグラフィックデザイナー、アパレル企業を経て、夫婦で1年3ヵ月かけて37か国を旅した。帰国後、熊本県玉名市へ移住し、2020年に宿泊・飲食・物販の複合施設「HIKE」を開業。朝市や展示、食のイベントなどを通して、人と人、人と地域がゆるやかにつながる場を育んでいる。

→ HIKE(https://hike-tamana.com/) 



【関連イベント】
「d deign travel KUMAMOTO EXHIBITION」
会期:2026/7/24(金)~9/13(日)
会場:d47 MUSEUM  8/ (渋谷ヒカリエ8F)

熊本県の個性を、「デザイン」と「旅」の視点から見る展覧会。
現代、日本中で都市化が進む中、「その土地ならではの個性」が少しずつ失われつつあります。その背景には、その土地で長く育まれてきた暮らしが息づいています。私たちは、その暮らしの大切さを見つめ直すため、47都道府県を1県ずつ一冊に編集した観光ガイド『d design travel』を制作しています。本展覧会は、シリーズ 36県目となる「熊本号」の発売を記念して開催するものです。

会場は、いくつかのブースに分かれています。「COVER DESIGN」の展示をはじめ、「d MARK REVIEW KUMAMOTO」や「KUMAMOTO FOCUS」など、本誌の内容を立体的に体感できる展示をご用意しました。そして、誌面だけでは終わらず、本誌を手に熊本県を旅していただくことで、この展示は完成します。

また、前回の「d design travel EXHIBITION 2026」に続き、「NEXT47」や「47FILE BOX」も引き続きお楽しみいただけます。この展覧会と「熊本号」をきっかけに、熊本県の魅力を再発見するとともに、日本各地に息づく「その土地ごとの個性」の大切さを感じていただければ幸いです。