兵庫の味「豊岡定食」
「わたしらは普段こんなものをたべているんよ。」
そう言って歩いて行けるほどの距離にある魚市場から
その日に上がった白イカを漬け丼にしてくれた地元のお母さん。
「石もずくはコリコリしてておいしいでしょ、
わたしらはスーパーでよく売ってるやらかいモズクを食べても、もずく食べてる気がしないんですよ。」
とおっしゃっていた、もずく漁をされているお父さん。
そんな地元の方たちの、豊岡に対する想いをできる限り盛り込んで「豊岡定食」は出来上がりました。
豊岡市は、農薬などの被害によって一度絶滅したコウノトリを、再び野生に帰すために
農薬や化学肥料を使わない「コウノトリ育む農法」による、農地の自然環境の回復に取り組んでいる自治体です。
その成果が実り、現在では60羽程のコウノトリが野生に復帰しているそうです。
八月のお米は、この農法によって収穫された豐岡産コシヒカリをお出ししています。
地元ではバーベキューなどにも使われるというハタハタの一夜干しは、唐揚げにしました。
頭からしっぽまで丸ごと召し上がってください。
高原野菜の小鉢は、地元の野菜に詳しいバイヤーの稲垣善麿さんに、
その時々獲れたての最もおいしい旬のものを送っていただいています。
海のイカ、磯のもずく、里の米、高原の野菜。
豊岡の豊かで変化に富んだ自然を「豊岡定食」から感じていただければと思います。
（キッチン 鈴木博己）
豊岡定食¥1,680（一日限定30食）
期間 ８月２日（金）〜９月５日（木）