Hikarie

SHIBUYA WANDERING CRAFT 2017 ECO

8.3 thu - 8.29 tue 11:00-20:00 入場無料

⑧ 数日ごとに変わるマーケット

8月最後の週末、COURTのマーケットへ出かけました。
「コドモのあしば」では、子どもたちがおおはしゃぎ。
ワークショップで作っている音の出るおもちゃのリズムが、そこここでかわいらしい音を立てていました。
乾物や棕櫚のたわし、木製のクラフト、カラフルな手すき和紙。後半のマーケットは、ぐっと渋いセレクションとなりました。今日から生活に取り入れたくなるアイテムが見つかりそうです。

木の楽しさを伝えたい

COURTを歩いていたら、どこからともなくシェイカーの音が聞こえてきました。ときどき、太鼓のようなリズムも混じっています。音の主は、「あいはらの木」の楽器たちでした。
あいはらの木会期:8/23(水)~29(火)
書店員を経て、2012年からお父さんの営む新木場の木材問屋で共に働きはじめた土橋善裕さん。そのとき、目の当たりにしたのが、かつて貯木場として栄えたまち・新木場の現状。主に建具として必要とされていた木材が鉄やコンクリートに変わったことを受け、昔600件以上あった木材業者が100件を切っていたのです。そんな状況を打開するべく、自分なりのやり方で木の楽しさを伝えようと、2015年「あいはらの木」を設立。木を楽器やゲーム、燻製装置などに形を変えて販売したり、ワークショップを開催しています。リズムを刻んでいたのは、子どもたちが椅子にして座っている楽器・カホン。「カホンは、ご自宅にあるプラスドライバー1本で組み立てられるように工夫しています。違う音色にしたいときは、キットを追加してカスタマイズできますよ」(土橋さん)。人工物と違い、節や木目がすべて違う木だからこそできる楽しみ方ですね。
子どもたちが組み立てているのは、木製の小さな箱。引き出しの中にお米や豆を入れると、シェイカーに変身します。1時間ほどでボンドが乾くので、おうちに帰ってからお土産のヤスリで角を磨くと、丸みを帯びたかわいらしいフォルムに仕上がります。
奥はボンドで接着したばかりのもの。手前はヤスリで磨いて角がまろやかになっています。

時短だけではない、からだにやさしいおいしさを

天日で乾燥させることで、香りやうま味、栄養価も増す乾物。常温で長く保存でき、水で戻してさっと使えるので、日々の食卓に取り入れやすい優れものです。定番のシイタケやいりこのほかに、フルーツの姿もありました。
うおくに商店会期:8/25(金)~29(火)
創業昭和21年、和歌山県で70年続く乾物の専門店。「乾物は、水分を抜いてカサが減る分、輸送費も安くなり、常温で保存できるので冷蔵費もかかりません。JAに商品としてはじかれた野菜も、有効活用できるんですよ」と、見澤良隆さん。お味噌汁やカレーに活躍しそうな淡路島産の「たまねぎ」は、65gという軽さで16個分の玉ねぎが凝縮されているのだそう。からだに良いのはもちろん、環境にも優しいのですね。中には、スパイスと乾物のセットにヨーグルトを加えて戻すだけでサラダになるというユニークな新商品も。おいしいだけでなく、乾物の栄養に乳酸菌が加わることで腸を整える効果も期待できるのだそうです。知るほどに奥深い乾物の世界。今回来店を逃してしまった方は、ぜひオンラインショップをのぞいてみて下さいね。
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