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04/d47 MUSEUM

インターン日記⑧

d47 MUSEUMでは、展覧会ごとにインターンを受け入れています。
そんな学生インターンの日々の様子をアップしています。今回はその第8回目。

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展覧会の内容がぎゅっとつまった公式書籍。47都道府県それぞれの、麺の生まれたや地元での親しまれ方、生産者の想いなどが凝縮された一冊。今回はそんな麺が持つ“ストーリー”について感じたことをブログにして綴っております。

d47 MUSEUMインターン4期生の松田です。
9月も後半に入り、暑さもだいぶ和らいできましたね。冷い麺も、温かい麺も美味しい季節。いろいろな麺を楽しみましょう!
 

さて、「47 麺 MARKET」の会期が始まって約1月半が経過し、たくさんの来場者の方々とお話し、47の麺を紹介させていただだいています。日々、お話する中で、もっと麺の“ストーリー”を伝えたいという気持ちが強くなっています。どの麺も美味しいのですが、どのようにして生まれたのか、その土地とどう結びついているのか、生産者の方の想いなど、麺の“ストーリー”を知ることで、より日本の麺の奥深さ、面白さを感じていただけると思います。

 

例えば、茨城県の西村製麺「大麦パスタ」。茨城県産の美味しく、栄養分も豊富な大麦の良さをもっと広めたいと思った生産者の西村さんが3年にも及ぶ歳月をかけて完成させた一品。

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こちらが「大麦パスタ」パッケージ。通常のパスタより色が少し濃いめです。


もともと大麦は、ビールや麦茶などの飲料に用いられる食材で、粉にした際に水と混ざり合わないという性質があります。そこで大麦と小麦と混ぜ合わせることでパスタへと加工することに成功。しかし、その最適な比率を見つけ出すのは並大抵のことではなかったそう。長い時間と試行錯誤を経て完成させた「大麦パスタ」は栄養満点で、生麺のような食感と麺そのものの味がしっかりと感じられる一品です。今後、大麦を使った新たな麺の開発にもチャレンジしていきたいとのこと。

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「大麦パスタ」を私はトマトソースでいただきました。麺そのものの美味しさが絶品。

こんなふうに、他の商品にも歴史や風土、生産者の方々の想いなど、それぞれ本当に多くのストーリーがあります。この面白さもっと多くの方に伝えたい。そのためには、生産者の方々に教えてもらったことや、自分で調べたこと、実際に食べた感想などを、もっと上手に伝えられるようにしていきたいと思います。でもそれが、決して押し付けがましくならにように…。上手な伝え方が何か、自分の中ではっきりしているわけではありませんが、残りの1ヶ月、もう少し試行錯誤の日々を楽しんでいきたいと思います。


最後に、これからより涼しくなる10月は、温かい麺が美味しくなってきます。愛知の寿がきや食品の「味噌煮込みうどん」や高知の関西麺業の「鍋焼きラーメン」、山梨の志村製麺の「みみ」など、鍋で熱々にして食べたり、温かいスープと一緒に食べる麺をオススメしてます!


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こちらは愛知の「味噌煮込みうどん」。愛知県といえば八丁味噌。濃いめの味噌味とうどんの相性が抜群です。
 

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高知の「鍋焼きラーメン」。熱々の土鍋で煮込んだ濃いめのスープが麺と絡んで美味しい。

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山梨の「みみ」。ワンタンのようなもちもちの食感が美味。


「47麺 MARKET」も残り一月ほどになりました。会期が始まって以来、多くの来場者の方々とお話をし、伝える大切さと楽しさ、そして難しさを実感してきました。麺のストーリーや自分が食べた感想など、伝えていくということは本当に難しいなと思いますが、これからも来場者の方々に麺を知ってもらい、美味しく味わっていただけるよう、楽しみながら頑張っていきたいと思います。
それでは渋谷ヒカリエ8階「d47 MUSEUM」にてお待ちしております。

 

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d47 MUSEUM 松田 竜太